【書評】面白くて眠れなくなる素粒子
昨日・今日でこの素粒子の本を読んだ
昨年より仲良くなった会社の同僚が東北大素粒子Ph.D (更に同級生でもある)であり、素粒子物理に興味を持った。今まで量子力学という単語しか知らなく、原子核より細かい物質を扱うということしか印象しか持っていなった。
素粒子は物質かというと、それも違うようだ。というのも本の中ではブラックホールと同じく穴という概念がふさわしいらしい。更に4つの力を統一するモデルは未だ存在せず、仮説として名前だけは聞いたことがある超紐理論等がある(他には粒子重力理論やループ粒子重力理論等があるが全て仮説であり、実証されていないし、とても小さい世界を扱うため実証が難しい)
面白い点
・素粒子物理はモノでなくてコトである(抽象的でありかた)ことを意識しないと理解できない
・数学も元々は形あるものとして認識できる範囲だったが、五次方程式以上の解の公式が存在しないことが証明されてから抽象的な世界になった
・粒子力学は最も弱い力の重力を無視してなりたっており、一般相対性理論は天体などの大規模物質を対象とし重力にフォーカスしているため、相性がわるい
・重力波を観測できるようになれば、宇宙誕生から30万年以内の様子もわかるようになる(30万年以降は光を観測すれば良い)
・素粒子は没個性的で、回転、電化、重さ、の3つで構成されている。
・素粒子は17種類ある
コンサルタントは本質を考える仕事、素粒子は本質、ならコンサルタントは素粒子を考えなければならないと思う。極論を言うならば素粒子に至らないコンサルタントはエセなのはないだろうか?友人にも教えてもらいながらもっと勉強したいと思う
メモ
・なぜ光子(フォトン)がヒッグス場(ヒッグス粒子)の影響を受けないのかはわかっていない
・四つの力を統一したモデルは完成していない(仮説のみ)
・これ以上分けられないものが素粒子だが、サブクオークのようなより細かい理論も存在している