憧れの支配者はチンギスハンとアレキサンダー大王

 1代で他民族の広範囲の領土を支配した人物といえば、チンギスハンとアレキサンドロスの二名が挙げられるだろう。次にナポレオンが続く。中国だけで考えると、項羽と明の孝武帝の二名が若く、そして統一したこと実績がある。

 僕の英雄変遷を通ると、漢の韓信、そしてフリードリヒ二世、ナポレオン、カエサル等々あったが、最近はアレキサンドロス大王に注目している。というのも、なぜ技術が発展していない時代にあれだけの領土をとることができたのか興味が湧いたためだ。実質マケドニアを出立してから10年程度で領土を獲得しており、若さの面からも類がない。結局早死下が、伝説ではチャンドラグプタにもあったとか。もしインドに言っていたら、釈迦にも合うチャンスが合ったかもしれないとか。まあ、このへんはただの伝説だ。

 さて、続けてチンギスハンに興味を持った。アレキサンドロス大王帝国は彼に死後瓦解したが、モンゴル帝国は存続した。両者ともカリスマという共通点があるが、そこにカリスマだけでなくシステム的な合理性を見いだせると思った。アレキサンドロス大王は早死しなければ永続する国を作れたかもしれないが、それは歴史のifのため考えても無駄だろう。

 この考えに至ったキッカケとしては、先日読んだシャオミの本に、シャオミはモンゴル帝国のマネジメントをとりいれているとの記載があったためだ。確か、シャオミエコシステムの運営に取り入れており、エコシステム内の企業が得た利益は全て総取りとした点だった。モンゴル軍も落とした城の財宝はその群の総取りで合ったらしい。運営が難しいモンゴル帝国のマネジメントは学びがあるように思えるからちゃんと学んでみたいと考えている。

 ただし、井上靖の「蒼き狼」では財宝をチンギスハンに送っている描写があり、信憑性の確認は必要。小説ではマネジメントについての記載が少なかったため、他の本を読む必要があるだろう。

 「モンゴル マネジメント」で今検索してみたら、グロービスとかがレポートを書いているらしい。考えることは皆一緒だ。