全社戦略を読んで

全社戦略の本を読んだ。

https://www.amazon.co.jp/%E5%85%A8%E7%A4%BE%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E6%97%A5%E7%B5%8C%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%8F%85%E9%87%8E-%E5%AF%9B/dp/453211392X

 

 全社戦略と対比されるものは事業戦略だ。役職で例えるならば、CEOと事業部長の違いということになる。この答えは、複数ある事業を扱うかどうかにつきる。複数ある事業を取り扱うと、何が違うのか?まず、複数事業に対しリソースの最適化を図らないといけない。具体的にはまとめる、分ける、やめる、注力する、だ。

 

 どのように事業を最適化するか?

 これを考えるときには、PPMが基本となるが、PPMには弱点がある。PPMは事業管理を通してキャッシュの最適化を分析するフレームワークだが、PPM外での資金調達手法が抜けること、そして四象限以上の分析ができない、点に弱点があるため留意しないといけない。

 加えてコアコンピタンスからシナジー(メドトロニックは病院へのチャネル、GEは人材)を考慮し、BCGのようにビジョンを明確化することでポートフォリオを決める。

 

ポートフォリオを決めたあとはどうするか?

 その後、組織を構築がある。組織は現場と本社のどちらを優先するか?が大きな論点で、シェアードサービスに代表される組織を作ると、効率化を狙える一方、平均化の罠や複雑なオペレーションというチャレンジがある。人材育成はGEのように育てること。コーポレートガバナンスはどのように本社が事業部を統治するかという問題だが、①組織、②お金、③人材、④コアコンピタンス、⑤ビジョン、といった方法でコントロールでき、実情に合わせて検討する必要がある。

 

いちばん重要なのは、ポートフォリオを決めることよりも実行することの方がよっぽど難しいということだ。ここで重要なのはヒューマンウェアの観点であり、現場がどのような論理に基づいて、どのようなドライバーがインパクトが大きく、どうすれば変化をAcceptanceするかを明確化しないといけない。