船乗り時代と同じでコロナ罹患の苦しい生活は総合してプラスだった
コロナにかかっておおよそ4週間経ちようやく全快した。おおよそ以下の通りである。
・一週間経過:熱と頭痛と筋肉痛がなくなった=仕事がリモートでできるようになった
・二週間経過:味覚が回復した
・三週間経過:運動を開始できた
・四週間経過:咳がなくなった
コロナ罹患後の変化について改めて書きたい
熱と頭痛と筋肉痛がなくなった喜び
僕は知能労働の仕事をしている。その中では頭のパフォーマンスがとても重要で、熱や頭痛があるなかで価値ある仕事なんてできるわけない。コロナ罹患後初期のときは熱や頭痛に苦しみながら働いていたが、「こんなんでは仕事にならない!ビジネスマンとして僕はもう終わりだ。。。!」と苦悩と不安の中ベットで悶ていた。男性にとって仕事は社会的存在価値につながることで、アイデンティティの根本に関わる。そのため、熱と頭痛が治ったときは心から安心した。
味覚が戻った喜び
何度も書くが味覚が戻ったことが大きい。何を食べても美味しくて感動できるようになった。コンビニのツナおにぎりにすら感動してしまう。人生のQOLが大幅に上がった。食事を大切にするようになった。
運動ができる喜び
心筋炎リスクが高まるという話や、なんだかんだ体力が戻らない噂を聞いていたのでとても不安だった。しかしこの前7キロほど走ることができ、体調が戻ったことを実感できた。もう全力で運動はできないことを諦めとして受け入れる準備をしていたが、意識していないところで不安ではあったようだ。そういった不安がなくなることはとても嬉しかった。
咳がなくなったこと
咳だけは長いいて4週間かかった。これも地味に辛かったので治って本当に良かった。
制約によるストレスが楽しみをもたらす
僕は学生時代船乗りを目指していて、月単位で船に乗っていた。その生活は強制的に船底の6人部屋でスケジュールも明確に決められておりとても制限のある暮らしだった。しかし制約によるストレスあるからこそ得られる楽しみもあって、上陸したときはとんでもない楽しさだった。別部、宇和島、松山、函館、等々行ったが、一週間船の上で隔離されたあとの上陸はどこであっても心から楽しめるものだった。
今回のコロナも全く同じで強制的にストレスを掛けられた。そして一ヶ月経って完全に治った。これは一ヶ月船に乗り、東京に帰船したときに感じた開放感に似ていて、日々の当たり前な暮らしの尊さを実感させてくれた。船でいえば自由な生活や陸上のありがたみ、コロナであれば知能労働できることや食事や運動の楽しみだろう。こういった日々のありがたみを思い出せせてくれたので、コロナにかかったことは総合してプラスだったと感じている。