経営企画に長くいてもビジネスオーナーにはなれない

先週金曜日に元上司と深酒した。その中で気になった内容についてメモしたい。

 

上司のコメントと僕の理解

「経営企画にいると若いうちから会社全体のことが分かってよい。ただ、個別ビジネスの具体的な部分はわからず、結局管理にとどまり自由に動けるビジネスオーナーにはなれない。」

 元上司も30代中盤までで経営企画、マーケティング、上場企業役員、社長等色々やった中で、役員や社長になっても責任が増えるだけで楽しくなかったと言っていた。それよりもビジネスオーナーがよいといっており、事実一緒の会社でもプロダクトオーナーをやっていた。

 彼が言うには、お金の面でも経営企画は管理者にとどまり2000万くらいで頭打ちになりやすく、役員社長まで行ければ別だけれど、途中からきついとのこと。それはそのとおりだとは思う。経営企画は論理が重要視される、論理の世界が強く、一方でビジネスは不確実で個別最適を目指さないといけないビジネスとの違いがあり、脱却が必要なのだろう。一方、僕は経営企画にいたことがないからわからないが、現場とマネジメントの両方の経験が必要というのは納得感がある。地に足がついた計画ができるかどうかだ。しかし、現場だけでも大局観がない。中庸が大切であるが、孔子が言っているように中庸が一番難しい。

 雑談にはなるが、コンサルティング業界にいると、全ての人が野心があり、優秀でハードワークを厭わないという前提にたってマネジメントが行われる。そのためコンサルティング業界から起業する人はメンバーをかなり精査しないと、以前のマネジメント手法は使えない。組織にいる人の前提がそもそも違う。

 こういった点も現場を経験しないとわからないことでもあり、経営企画にいてもビジネスがわからないとうのはわかる。

 

それを踏まえて僕がどうしたいのか

 あくまでビジネスの根幹は顧客に対して価値を生み出すことであり、それの積み上げでしかない。そのため顧客価値が絶対正義であり、それを元に持続可能性を実現できるビジネスを生み出す。経営企画を経験したことはないが、実際に顧客に向かい合うことが顧客価値を作り出すのに一番近い道だと思う。経営企画でもマーケティングでも構わないができるだけ近い部分に行きたい。そのためポジションにはこだわりはない。