お金を稼ぐことは資本主義、ひいては社会を理解することにつながるのではと思い興味が湧いた

自分自身の贅沢のためにお金を稼ぐモチベーションが低下している

 お金を稼ぐことはもちろん大切だ。とはいえ、ある程度行くと興味が薄れてくる。よりモチベーションを上げるためには、今まで動力源としていたちゃんと一人で生きていけるようになりたい、より良い暮らしをしたい、の他にも理由を見つけると良いと思いついた。

 というのも、やはり僕は世の中のことをもっと知りたいという思いが強いということを改めて実感したからだ。本を読んだり、今まで知り合うことのなかった人と出会うことにより視野が広がり、世の中を深さを知る。これは東大の大学院で何度も経験し、僕の世界の見方は大きく変わった。そのような経験をまたしたいと考えている。またビジネスを通して、自分が全力で考えた仮説を検証することに喜びを感じることを再認識した。

お金を稼ぐことは、社会の根本となる資本主義を理解することにつながる

 自分の中の自覚として、最近お金儲けに対する興味が薄れていることに気がついた。もちろんお金はほしい。だけど燃えるような思いがなくなっていたし、自分自身が贅沢をするために稼ぐモチベーションは高くなくなってもしょうがないと思っている。そのような状況の中、「お金を稼ぐことは資本主義を理解し、ひいては世界を知ることにつながる」と考えることでモチベーションが上がっているように思えた。

 僕は社会を動かすドライバーとして人口動態を中心にして考えている。これに資本主義と性欲を加えたいと考えている。資本主義、お金が人にどのような影響を与え、現在のような社会を作り出したのかを理解できるだろう。例えば以下のようなことが気になっている。

・貨幣があることで定量的な基準となり思考のリソースが大幅に減っている。お金さえちゃんと管理していれば大筋間違えないという状況は人の脳のリソースを相当量減らしている。

・貨幣があることで多文化とのコミュニケーションを行うことができる。

・人間を他の動物を分けるのは「交換」する習性であり、人間が産み出したものの中で貨幣がその「交換」を効率的にした。であれば、貨幣の理解こそ人類の本質に迫るように思える。

 

お金を稼ぐ=仮説が正しかったという仮説検証を通して社会を理解したい

 貨幣の本質を理解するためには、仮説検証が必要だ。お金を稼ぐことができた=仮説が正しかった=世の中を構成する貨幣(資本主義)をよりよく理解できた、となるのではないかと思う。その意味で、稼ぐお金は僕の中で数字となる。