「人は本能的に情報を残したがっている」という切り口から様々人間の傾向を説明できるように思えた

福岡出張に行って、様々な講演を聞いたのでまとめたい。

 

「人は本能的に情報を残したがっている」という切り口から様々人間の傾向を説明できるように思えた

 人は本能的に情報を残したがっている。生殖はそれを最も効率的に行う方法なので積極的に取り組んでいるという理論だ。確かに、人は遺伝子を残すことにこだわりがある。今まではそれを人間の本能だからという言葉で片付けていたが、なぜ遺伝子を残したいのかについては前提としており考えたことがなかった。その中で、情報を残したたいという上位本能があるというのは面白い。そして、この「情報を残したい」という切り口から色んな人間の傾向を説明できるように思えた。例えば以下が思いついた。

 

具体例

・人に忘れられるのは辛い。これは他人が持っていた自分の情報が失われることを意味する。

・他人が死ぬのは辛い。これも他人が持っていた自分の情報が失われることを意味する。

・人はハグされるのを好む。これは他人に対し、非言語的な感覚で感覚として残ることを意味する

・人は消費よりも生産を好む:消費は情報を消費することであり、生産は情報を生み出すこと。なので生産の方を好む。手塚治虫は作品が誰かの心にあるかぎり死んではいない。

・人は料理は食べることより、創ることのほうがWell beingが高まる。これは食べること=消費、だが創ることは生産で情報を作り出し、誰かに食べてもらうことで情報を作り出したことを強く実感できるからだ。

 

説明できないこと(この理論の限界)

・複数選択肢の中からの自己決定(コントロール感)がウェルビーイングに重要。誰かに強制されて受動的に情報を作り出すよりも、自らが意思決定して能動的に作り出すことを好む。これはこの前提では説明しきれない。

・色んな居場所があることがウェルビーイングに重要。これは様々なコミュニティ内での自分の存在を意識することで、多面的に自分を情報を確認できることを意味すると思うが、どちらかというと受動的な安心感がウェルビーイングに寄与しているように思えるので、説明しきれない気がする。

 

この理論は妻とのコミュニケーションに活かせるかもしれない

そうすると妻は僕に情報を残したいという本能があるはず。それを確認する手段として、愛情表現や関心を確認するのだろう。妻とうまくやっていくためには、僕の中に妻の情報が多分に入っていることを表現すると良いと思った。

 

自分の生活への活かし方

 常に消費者よりは生産者になるように意識する。生産者になるために必要な道具は高くても良いだろう。また本理論では説明しきれないことを考えていきたい。